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バケーションで社会貢献!
「ソーシャルトラベルのすゝめ」
~ラオス後編~

2014.06.16

Main Photo:Makphet
Special Report:Leeyong Soo
Edit:Kayo Iwaki

旅を通じて、自分が楽しむだけでなく、その地域の人の役に立つようなことがしたい。

DGBHでは、そんな社会貢献的な旅のガイドを「ソーシャルトラベルのすゝめ」と題して連載しています。

VOGUEのブロガーでもあるリーヨン・スーさんのスペシャルレポートによるラオスの旅【後編】をお送りします!

【前編】はこちら


職人たちが繰り出す手仕事の美しさに感銘を受けた後は、ラオスの「食」を掘り下げてみませんか? "AgroAsie"にはオーガニックやフェアトレードの新鮮な野菜やフルーツ、ラオス各地から集めたエキゾチックなフルーツやハチミツ、スパイス、ティー、コーヒーが詰まったガラス容器が棚に美しく陳列されています。保存が効きますのでお土産にも最適です。ハーブのサプリメントや薬効のあるお茶、ヘアケアやスキンケア製品まで揃っています。 

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その他のアジア都市と同様、ヴィエンチャンにもたくさんスパやマッサージを受けられる場所がありますが、他と違うのは職業訓練に一役買えるところです。"IV Japan"は職業訓練施設を運営しており、そこの生徒たちがマッサージやマニキュア、ヘアカットを破格の値段で行ってくれます。洋服作りのコースもあるので、現地で生地を購入して訓練生にお洋服を作ってもらうのもいいかもしれません。

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時間に余裕があれば、外国人を対象にした本屋さんで、本を「スワップ(交換)」して、素敵なカフェで読書をするのもいいですよね。日本ではあまり聞き慣れないかもしれませんが、ヴィエンチャンの本屋さんの多くでは「買う」だけでなく、自分が読み終えた本を「スワップ(交換)」することができるんです♪

日が落ちると、メコン川沿いはナイトマーケットで賑わいます。マンゴースナック片手に露店をチェック。販売されているスプーンやバングルなどの小物はバンナピア村で作られたもの。リサイクルの金属が使用され、回収された爆弾の一部である可能性もあります。世界でも有数の被害国であるラオスでは、今でも人口の25%が不発弾の影響を受けているのが現実です。第二次インドシナ戦争の余波を感じずにはいられません。"The Mines Advisory GroupMAG"は地雷除去に取り組んでいるグループです。不発弾問題について知りたい方、彼らの活動に援助したい方は、MAGの露店を訪ねてみてください

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グッドアクションに興じた一日の最後は、"Makphet"のディナーで締めくくり。ここでは元ストリートチルドレンがもてなしてくれます。近代的なラオス料理はカラフルでクリエイティブ。レストラン内のお店にはお土産や"Makphet"のレシピ本が販売されています。美味しいお料理と楽しい旅の思い出が再現できますね!

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-紹介したお店、団体リスト-

Agroasie⇨(アグロエシィ)101 Chao Anou Road

IV Japan⇨(国際協力NGO)On Samsenthai Road near the Novote

The Mines Advisory Group⇨(ザ マインズ アドバイザリー グループ)

Makphet⇨(マークペット)Behind Wat Ong Teu, parallel to Settathirat Road


DGBHスペシャルレポーター Leeyong Soo(リーヨン・スー)

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オーストラリア・メルボルン生まれ育ち。モナシュ大学(メルボルン)&千葉大学で日本語を勉強し、1999年〜2007年、ヴォーグニッポン編集部で様々なモード関係の仕事を経験しながら着物リメイクブランドFourth Daughterのデザイン・作成を行う。2007年メルボルンに戻り、ライターやスタイリストとして、これまでの経験を活かしてファッション、DIYやエコを中心にPeppermint誌の製作に参加する。更に自分のブログをスタート⇨ stylewilderness.com趣味は自分の服やアクセを作ることや、メルボルンでのファッション、建築、ライフスタイル、レストラン/カフェなどを発見・肌で感じること!