暗闇のイメージを覆す、
極上のソーシャルエンターテインメント。
2014.03.13
Edit:KAYO IWAKIみなさんは"暗闇"に対してどんなイメージを持っていますか?
お先真っ"暗"
一寸先は"闇"
と使われるように、どちらかというとネガティブなイメージを持っている人が多いかもしれません。
そんなイメージを覆す「暗闇のソーシャルエンターテインメント」=「DIALOG IN THE DARK
(ダイアログ・イン・ザ・ダーク、以下DID)」を紹介します。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、8名ほどのグループで入り、暗闇のエキスパートで
あるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、暗闇の世界を探検し、様々な感覚を体験します。
是非ご自身で体験していただきたいので詳細に触れることは避けますが、季節に応じた仕掛けが
90分間たっぷり詰まっています。
-視覚にばかり頼りがちになっていませんか?-いつもの行動(例:歩く、食べる、通勤通学、トイレをする、テレビを観る)がついつい無意識に機械的になってませんか?
例えば「歩く」というシンプルな動きですが、土なのか、アスファルトなのか、芝生なのか
を感じてみたり、何か落ちていないか、段差はないか、などを意識しながら歩く事は、
なかなかしないですよね。一歩一歩、足の裏全体で大地を踏みしめる感覚は
「地球とのつながり」を身近に実感できる方法ではないでしょうか。
いつも通りの慣れ親しんだ行動も、目を閉じて行ってみると新たな発見や気づきが
あるかもしれません。
ダイアログとは「対話」の意味ですが、探検を共にした仲間たちやアテンドの方、
何より自分自身と対話する時間。ヨガや瞑想をしたときのような「今に集中する」
感覚を味わうことができました。
目に見えるものがホンモノで、見えないものはニセモノであるという考え方は限定的なのでしょう。
暗闇の中で感じた心地よさやあたたかさ、ぬくもりは間違いなくホンモノ。
視覚に翻弄されない世界は、想像以上にカラフルで美しい。
(暗闇で過ごす時間を終えた後の「見える」には何とも言えない感謝が芽生えました。)
DIDの代表、金井真介さんは、こんなことをおっしゃっています。
「わずか8名のためだけにあるイベント。今の世の中に最も必要なものであるはずだが最も成立しづらいプロジェクトである。大量生産、大量消費の時代は既に終わりを迎えつつあるものの、この採算の合わないイベントは非合理なのだろう。しかし私は常設展のあるヨーロッパのようにダイアログ・イン・ザ・ダークをどうしても日本に根付かせたい。......現段階では入場料から運営費を賄う必要が大きくチケット代が高い。そのために参加者の方々への負担が多く本当に胸がいたい。......私たちはその常設が社会のインフラとして実現するその日がくるまで走り続ける 」
誰かの熱い思いの上に成り立っているプロジェクト。
世界30カ国・約130都市で開催され、2011年の時点で700万人以上が体験したそうです。
さらに、参加者の97%が、また参加したいと答えるDID。日本では東京の外苑会場で
基本、週末の金曜、土曜、日曜、そして祝日に暗闇を体験することができます。
3月23日までは、「LOVEを語ろう」がテーマ。
ホワイトデーの予定がまだ決まっていない方、こんな極上エンターテインメントに
足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと愛が深まるはず。
また、3月21日〜6月1日では昨年に引き続き柳生真吾さんプロデュースで
「Gardening in the dark」という、真っ暗闇の中で行う"種まき"を体験できます。
ボランティアスタッフも随時募集しているようですので、ご興味があれば
是非チェックしてみてください。
●ダイアログ・イン・ザ・ダーク ウェブサイト
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