Magazine.Do

"WithSyria(シリアと共に)"、
バンクシーのシリア反戦キャンペーン。

2014.03.17

Edit: ROMIYO HAYASHI
東日本大震災から3年。
日本ではあまり大きく報道されていませんが、シリアの内戦も3月15日で3年を迎えました。

国連の調査では、3年に及ぶ内戦で、200万人以上の人々が難民となり、死者は10万人以上、そのうちの1万人以上が子供だと発表されています。反体制派は12歳から17歳の子供を少年兵として戦闘に参加させていると指摘。一方の政府軍は子供を戦車の間に立たせて、「人間の盾」として使うなど、多くの子供が巻き込まれていると、非難されています。



banksy-withsyria-01.png

この3年という節目に、あの覆面ストリート・アーティスト、バンクシーが、代表作「Balloon Girl(赤い風船)」をモチーフにしたシリア内戦に対する反戦キャンペーンの作品を公開。今、ネットを中心に世界中にムーブメントが広がっています。

この活動は、人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルや、オックスファム・インターナショナル、国境なき記者団などが中心になって始めたもので、「WithSyria(シリアと共に)」という合い言葉のもと、平和を願うたくさんの人々が参加しています。

バンクシーは、世界中の都市に風刺的なグラフィティ(落書き)を描くことで知られているイギリス人アーティスト。自身の代表作である「Balloon Girl」を、今回のキャンペーンのために、シリアの少女をイメージして新たに描き直しました。

30705594_16047865ee_o.jpgのサムネール画像

ロンドン・Old Streetの壁に描かれたオリジナル「Balloon Girl」。

banksy2.jpg

エリザベス女王即位60周年の際に描かれたグラフィティ。

今回のキャンペーンの作品に関して、バンクシーは公式サイトで、次のようなメッセージを発表しています。

2011年3月6日、シリアのダルアーの街で15人の子供たちが、逮捕された。
彼らの罪状は、反体制的なグラフィティ(落書き)を描いたこと。
子供たち は、逮捕されたのち、拷問された。
逮捕に反対して勃発した市民運動は、国全体を巻き込む暴力へつながり、
やがて、930万人もの人々の家や生活を奪う内戦 へと発展した。

バンクシー公式サイトより)

今世界中の人々が、内戦に苦しんでいるシリアの人々と共に、この困難に立ち向かう意志を表明している。
私たちは、世界中のリーダーたちに告げる:さらなる流血と苦しみの1年をシリアの人々に強いるな、と。
また、バンクシーの代表作である「赤い風船に手を伸ばす少女」は、希望の象徴だ。赤い風船は、少女を空高く持ち上げ、焼けこげた建物や、銃弾の跡がのこる壁などのカオスから彼女を連れ去る。


o08000492tag-reuters1.jpg

このキャンペーンに合わせて、3月13日には、ロンドンやニューヨークなど世界各地で、この作品を再現するイベントが行われました。

ネット上では「#WithSyria」のハッシュタグに、バンクシーのモチーフに倣って、赤い風船の写真を投稿する運動が広がっています。サッカーのロナウド選手やメリンダ・ゲイツなどのセレブも参加しています。

0317_17.jpg

あなたも、WithSyriaの写真や動画(以下の公式サイト)をSNSで拡散することで、この反戦キャンペーンに参加してみては?

WithSyriaキャンペーン公式サイト http://withsyria.com/