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3月11日を前に、もう一度考えたいエネルギーのこと。

2017.02.25

Photo&Text:DGBH
弁護士でもある河井弘之監督の自然エネルギーの映画『日本と再生 光と風のギガワット作戦』が、2月25日から渋谷ユーロスペースなどで公開されます。

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自然エネルギーの世界では、1年前の知識は"考古学"と言われるくらい、すごいスピードで日々進化しています。
世界では、安全重大事故を起こさない)で、コストが安く、多くの雇用を創出し、大きな利益を出す産業としても急成長。(それは、環境意識の高いヨーロッパだけでなく、アメリカでも中国でも)
世界の自然エネルギーの発電量は世界の原発の約2倍以上。
福島原発事故、そしてパリ協定以来、世界の流れは完全に化石燃焼や原発から自然エネルギーにシフト
さらに、その潮流は急発展するIoT、AIとの相乗効果で急加速しているにもかかわらず、なぜか日本だけは。。。。

河合監督は、1作目の『日本と原発 私たちは原発で幸せですか』、その改訂版『日本と原発 4年後』で日本の原発の問題点を描きました。約1800回自主上映され、約10万人がこれらの映画を観ました。そして観た人々から、「原発をやめなければならないのは分かったけど、電気はどうしたらいいの?」という質問が多かったことこから、その答えとして、この"自然エネルギー"の3作目を制作することになったのだそうです。

以下は河合監督の言葉。

日本では「自然エネルギーは天気まかせで不安定」「自然エネルギーは高くつく」「ドイツの脱原発、自然エネルギー推進はフランスからの原発電気を買っているからできるインチキ」などの悪口が横行しています。それを実証的に論破するのもこの映画の目的です。日本の経済界は自然エネルギーを馬鹿にして「あんなものは割に合わない」と考えています。しかし自然エネルギー発電は実際に儲かるのです。そのことを経済人にわかってもらうことも、この映画の大きな目的です。

私はこの映画を作っていく過程で「自然エネルギーは単に原発の代替え物ではなく、壮大で美しく安全で豊かな新しい社会への入り口なのだ」と気が付きました。

この監督の言葉の意味は、映画を観るととても納得できると思います。

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先日の完成披露試写会。左から、河合監督、この映画を応援する小泉純一郎元首相、企画・監修の飯田哲也氏。会場には細川護煕、鳩山由紀夫、元首相お二人の姿も。

自主上映も可能なので、興味のある方はぜひお問い合わせしてみてください。