Knitting can change the world 〜編み物で世界を変える試み①〜 「ウイメンズ・マーチのピンクのニット帽。」
2017.02.03
Edit:DGBHドナルド・トランプの大統領就任式翌日の1月21日、
アメリカ国内だけでなく、世界60カ国で、
トランプ大統領に抗議する大規模なデモ「ウイメンズ・マーチ(Women's March) 」が行われました。

「ウイメンズ・マーチ・グローバル(WMG)」は、
女性の権利に限らず、 平等、多様性、インクルージョン(受容)、
また気候変動などの問題を解決する動きに否定的なトランプ新大統領
への抗議を目的とした団体。
そのWMGに共感し、世界60カ国、156都市で、
600を超えるデモが行われました!
日本のテレビニュースなどでも少し放送されたのでご存知かと思いますが、
写真を見るとみんなピンクのニット帽をかぶっていましたね。
これは、編み物で世界を変える試み、「Pussy Hat Project (プッシーハット・プロジェクト」に賛同した人たちでもあります。
これは、「女性の権利」を訴え、トランプに抗議するため、
みんなで、猫耳の形をしたニット帽を編んでデモに参加しましょうと
LA の脚本家Krista Suh と建築家 Jayna Zweimanが、
去年11月サンクスギビングの週末に立ち上げたプロジェクトです。
その可愛い猫耳ニット帽のデザインは、ロスの手芸屋さん
「リトル・ニッタリー(The Little Knittery)」のKat Coyle さんが担当。

今後も継続してニットグループなど仲間でニット帽を作り、
次のデモに!と呼びかけています。
自分のため、そして、参加できない自分の代わりにデモに参加する人たちに
かぶってもらうために。

Pussy Hat (プッシーハット)のプッシーは、
"子猫ちゃん"という意味で女性を軽蔑的に呼ぶ
「 Pussy Cat(プッシーキャット)」のプッシーと、
「PUSSY(女性器)」のプッシーをかけたもの。
トランプがテレビ番組のオフレコで、
「有名人になったら、女のプッシーなんか掴み放題だ」と
言ったことが女性蔑視だと、
大統領選挙キャンペーン中に問題となりましたよね。
そう、あれです!
ピンクの目立つニット帽をデモでみんながかぶることによって、
ビジュアル的にも強いインパクトを世界に与え、
女性の権利を訴えるメッセージが世界中に広まることを意図し生まれた
プロジェクトなのだそうです。
「Pussy Hat Project (プッシーハット・プロジェクト」
のウェブサイトには、ニット帽の編み方も掲載されています。

◯「Pussy Hat Project (プッシーハット・プロジェクト」
https://www.pussyhatproject.com
◯映画評論家、町山智浩さんはやはり面白い!
TBSラジオの番組「赤江珠緒たまむすび」に出演され、
とてもわかりやすく語っていた
「トランプ政権の閣僚の顔ぶれと選考基準」。
人権や環境問題解決の取り組みに
批判的な人たちばかりを選考しているそう。
日本人も知っておいた方が良い情報かと。
http://miyearnzzlabo.com/archives/41725
◯ 女優のブレイク・ライブリー、
ナタリー・ポートマン、シャリーヌ・セロン、
シンガーのアリシア・キース、ジャネール・モネー、 マドンナや
アリアナ・グランデ(お母さん、おばあちゃんと一緒に参加)、
リアーナ、マイリー・サイラス など、
多くのセレブリティーも参加し、話題になっていましたね。
その様子はこちらから:
http://www.vogue.co.jp/celebrity/conversations/2017-01-23/page/7#moveto

◯単なる一日限りのデモンストレーションに終わらせないために、
この世界のうねりを次のアクションにつなげてほしいですよね。
「ウーマンズ・マーチ・グローバル(WMG)」は
それもちゃんと考えているようです。
これから100日の間に
みんなができる10のアクション〜「10 Actions / 100 Days」
まずは、アクション#1として議員宛に自分たちの声を送りましょう!
と提案しています。
送るためのポストカードをダウンロードできるアプリや
住んでいるエリア管轄の議員のアドレスがわかるツールも
備えられています。
https://www.womensmarch.com/100/
◯「ウーマンズ・マーチ(Womens March)」が目指していること
〜 ハフィントン・ポストの日本語翻訳記事はこちらで:
ある意味、トランプさんに感謝かもしれません。
これだけ多くの人たちが、女性やマイノリティの人権を
守るために世界中でつながるきっかけを創ってくれたのですから。