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ファッションビジネスの裏側を描いた
映画『ザ・トゥルー・コスト』の緊急試写会開催!

2015.11.01

Text:TAMIKO HAYASHI
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今年5月に欧米で公開され話題となっていた、ファストファッション業界の裏側を描いたドキュメンタリー映画『ザ・トゥルー・コスト』。
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14日(土)より、日本でもいよいよ公開となります。

この映画には、イギリスのエシカル・ファッションを牽引してきた、キーパーソンたちが勢揃い。エシカル・リビングのコラムを英国の新聞「ガーディアン」で連載するジャーナリストのルーシー・シーゲルや、グリーン・アクティビストとして知られている、リヴィア・ファース(俳優コリン・ファースの妻)。ちなみに、この二人はこの映画の製作総指揮も務めています。

そして、イギリスの"アップサイクルの女王"と呼ばれている、ラグジュアリーブランドのリサイクル・テキスタイルを活用した「フロムサムウェア(FromSomewhere)」の創設者であり、エシカル・ファッションの展示会「Estethica」のファウンダーでもあるオソラ・デ・カストロ(Orsola De Castro)。さらに、デザイナーのステラ・マッカートニーやピープルツリーのサフィア・ミニーなどが出演します。

このブログの連載の中でも度々、「エシカル・ファッション」をテーマに書いていますが、なんとなくフェアトレードやオーガニックコットンが良いというのは知っていても、「なぜ、洋服がどこで、どのように作られているかを知るべきなのか?」
「なぜ、オーガニックコットンの服を選んだほうがいいのか?」
「なぜ、染料に有害化学物質が使われていないか気を付けるべきなのか?」
まだまだその理由や背景についてはよく知らない人も多いのではないでしょうか。

映画『ザ・トゥルー・コスト』は、その理由をとても分かりやすく教えてくれます。

ファストファッションとは、最新流行の服を低価格、かつ短いサイクルで販売するビジネスモデル、またはそうして売られる服のこと。トレンドのファッションを安く楽しむことができるのは確かに魅力的なこと。しかし、それが途上国の人々や地球環境の"犠牲"の上に成り立っているとしたら? 

映画のタイトルである「トゥルー・コスト(真の代償)」という意味のとおり、華やかなファッション業界の陰で、大きな代償が支払われていることを私たちに伝えてくれる映画です。

映画の冒頭にも登場する20134月のバングラデッシュの衣料品工場が入ったビルの倒壊事故。日本でも知られる欧米のファストファッションブランドの服がそこでたくさん作られていました。死者1129人、重軽傷者2300人、行方不明者500人。その大半が女性工員でした。

この大惨事をきっかけに、2014年4月24日(この事件が起きた日の1年後)、先述のオソラ・デ・カストロ(Orsola De Castro)が中心となり、イギリスのキーパーソン達が国際的なキャンペーン「Who made my clothes? FASHION REVOLUTION DAY」をスタートさせ、現在78カ国で展開しています。
そして、このような悲劇が二度とくりかえされないよう、このドキュメンタリー映画も作られました。

華やかなファッションの影で、いかに人々が劣悪な労働環境で働き、そしてファッションがいかに地球環境にも影響を与えているか、映画をご覧になる方たちは本当に驚かれるでしょうし、時として目を覆いたくなるかもしれません。しかし、これが華やかなファッションビジネスの一面、"不都合な真実"でもあります。

ぜひ多くの方々に、この事実を知っていただきたく、116日(金)夜に特別試写会を催します。

 日時:2015116日(金) 19:00開場(19:30上映開始~ 21:30終了

場所:表参道CTW (住所:東京都渋谷区神宮前5-12-7 CULTURE表参道2階)

地図:http://www.ctw.co.jp/access-map/

定員:20名 (オーガニックな茶、お菓子付)


参加申込方法support@shokay.jp  宛に、

件名「SHOKAY ザ・トゥルー・コスト試写会参加希望 」、

お名前、ご連絡先(E-mail / 携帯電話番号)、希望参加人数(2名まで)を

お知らせ下さい。メール受取次第、追ってこちらから確認メールをお送り致します。


応募締切:先着順、定員になり次第、締め切りとさせて頂きます。

 協力:DRESS(株式会社gift) /  ユナイテッドピープル株式会社